ものもらい

お子様に多い病気で、「めばちこ」とも呼ばれ正式には「麦粒腫」というまぶたにできる病気です。まぶたのふちやまつげの毛根、まぶたの裏側などから細菌が入り込んで化膿性の炎症を起こした状態を、「ものもらい(麦粒腫)」といいます。
ものもらい(麦粒腫)には、内麦粒腫と外麦粒腫の2種類があり、まぶたの裏側にできるものを内麦粒腫といい、まつげの毛根に炎症が生じたものを外麦粒腫といいます。


症状

ものもらいの初期症状として、まぶたのふちが赤みを帯びて腫れ始めます。また、触ると軽い痛みがありかゆみを伴う場合があります。症状が進行すると赤み、腫れがひどくなり痛みも強くなります。化膿がひどくなると膿が出て、軽い頭痛などの症状も伴う場合があります。


ものもらいの治療

ものもらいは自然に治ることが多いですが、炎症部分にかゆみがありますので、本人が知らないうちに触っていたり、寝ている間にまぶたをこすっていたりする場合があります。そのような場合は治りも遅くなり、炎症もひどくなり痛みが強くなるので、自己判断で市販の目薬などを使わずにしっかりと眼科で診察を受けましょう。
眼科での治療は一般的には抗生物質の点眼薬や軟膏、内服薬による薬物療法が基本です。通常は1週間くらいで治りますが、頻繁に触ったり不衛生にしているとひどくなる場合があります。そのようなときは切開して膿を出す治療を行います。